日鉄防食の粉体塗装は色々な製品に使用されています。 粉体塗装製品を特殊処理で様々な設置環境に対応できます。 粉体塗装は低公害性で省資源です。

パウダーコーティング粉体塗装日鉄防食なら、
素材や目的に合わせて
最適を選べます

粉体塗装(パウダーコーティング)とは?

強靭な塗膜

被覆性に富み高分子樹脂の特性により優れた塗膜性能を保有しますので、耐食性・耐薬品性・耐候性に優れています。

厚膜塗装

一般的な溶剤塗装に比べ厚膜にしやすい方法で、溶剤塗装では複数回必要な厚膜化の塗装も粉体塗装なら1回で厚膜塗装が可能となります。

低公害性

溶剤を含まない固形塗料の使用で、VOC(揮発性有機化合物)の排出が全くなく人にも地球環境にも優しい塗装方法です。

省資源

固形粒子の樹脂系塗料等を使用して粉体塗装をしますので、粉体塗装後の塗料を回収して再利用することが可能です。省資源と共にコストパフォーマンスも高い塗装方法です。

一般的な液体の塗料は、シンナーなどで希釈して使用しますが、粉体塗料は100%固形分の粉末状(固形の状態)のまま、使用されます。
この粉体塗料を用いた塗装法を「粉体塗装(パウダーコーティング)」と呼びます。
粉体塗装は、使用する塗料に溶剤が含まれないためVOC(揮発性有機化合物)の排出がありませんので、人体にも環境にも優しい塗装法と言われています。

主な適用例として水道資材、道路資材、建築資材、自動車部品、電気機器、金属家具などが挙げられ、社会全般で幅広く製品化されています。
粉体塗装には主に、流動浸漬塗装法、静電粉体塗装法があり、流動浸漬塗装法ではナイロン、ポリエチレン、変性飽和ポリエステルなどの熱可塑性樹脂が使用され、静電粉体塗装法ではポリエステルやエポキシなどの熱硬化性樹脂が一般的に塗料として用いられます。
また、溶射法と呼ばれる粉体塗装方法もあり、他の粉体塗装方法に比べ厚膜塗装が可能で、ナイロン系の塗料の使用で耐摩耗や絶縁目的の製品も作れます。

左から順に青、黄色、赤の粉体塗料が置かれています。

粉体塗料の一例

日鉄防食の粉体塗装

日鉄防食で使用している塗装方法

  • 日本製鉄グループの総合防食メーカーである日鉄防食では、お客様のご要望に応じて最適な粉体塗装を提供しています。
  • 粉体塗装は、多様な樹脂塗料と粉体塗装法の組合せで、目的や用途に合わせて耐性を持たせた塗装製品ができあがります。
  • 日鉄防食は群馬県邑楽郡大泉町に立地する粉体塗装専門の自社工場で様々な目的と用途に応じた粉体塗装に対応しています。
    長年蓄積された経験と技術力を活かし、製品化へのお手伝いやご相談を承ります。

流動浸漬塗装法
(りゅうどうしんせきとそうほう)

対象物 対象塗料 塗装膜厚 加工範囲
水道管
ポンプ
バルブ
ローラー
土木資材(鋼管柱、形鋼)など
ナイロン(ポリアミド)
ポリエチレン
変性飽和ポリエステル
変性EVA
200μm~1500μm 最大1200Φ、長さ6m、重量1.0ton
※ナイロン(ポリアミド)の場合
※その他、形状などで制約を受けます
加熱した被塗物が流動槽内の流動化した粉体塗料の中にあります。流動槽の下にあるプレナムチャンバーからは多孔板を通して圧縮空気が流れ込みます。
厳しい環境に対応した防食性の高い塗装も可能

粉体塗料を入れた槽(流動槽)の底に多孔板を設け、その孔から圧縮した空気を送り込むと粉末が槽の中で流動します。
その中に加熱した被塗物を浸漬させると被塗物と接触した粉体塗料は溶けて被塗物に付着し、塗膜を形成します。
流動浸漬塗装で使用する熱可塑性樹脂は、加熱により樹脂が溶ける温度(融点)を超えると溶けて、冷却されると固化します。
この樹脂の加熱による溶融と冷却による固化は、何度でも繰り返すことができます。
流動浸漬塗装は、塗膜を厚くしやすい為、潮風による塩害環境や、水濡れする環境など高い防食性能が求められる際に採用されることが多い塗装方法です。
また、加熱された被塗物と塗料である粉体が接触した部分に塗膜を形成するので、パイプの場合などは、内面と外面を1度の浸漬塗装方法で同時に塗装することが可能です。
総合防食メーカー日鉄防食では、この特長を活用し水道管やポンプ、バルブなどの内面・外面の同時塗装をしています。
塗装可能なサイズは、予熱炉の大きさと流動槽の大きさに制限され、更に吊り下げる天井クレーンの耐荷重と被塗物の重量にも制限されます。

静電粉体塗装法
(せいでんふんたいとそうほう)

対象物 対象塗料 塗装膜厚 加工範囲
標識柱
車止め
スチールファニチャー など
ポリエステル
エポキシ
40μm~1000μm
※上限は予熱静電塗装の場合
最大300×1000mm、長さ5.0m、重量30kg
※ポリエステル塗装の場合
粉体供給装置と高圧発生装置に繋がった静電スプレーガンからアースされた被塗物に帯電した粉体粒子を吹き付けます。この時、使用されなかった塗料は塗料回収装置に行きます。
目的に合わせ厚膜塗装も薄膜塗装も可能

静電粉体塗装機のスプレーガン(静電ガン)からのコロナ放電で発生する電気イオンにより粉体塗料粒子が帯電し、スプレーガンからの空気流および電場の作用でアースされた被塗物に到達し、静電引力により付着します。
その後、被塗物に付着した粉体を外部から加熱することにより塗膜を形成することができます。
静電粉体塗装法で使用する熱硬化性樹脂は、加熱により塗料中に含まれる成分が化学反応を起こし、硬い樹脂となります。
また、一度硬化した樹脂は再度加熱しても硬いままで、溶けることはありません。
厚膜仕様への対応として、あらかじめ予熱した被塗物に塗装する予熱静電塗装法もあります。
日鉄防食の静電粉体塗装は、コンベアラインで被塗物を縦吊りし、自動スプレーガンによる塗装を施します。
特に、標識柱など長さが数メートルあるパイプを連続で塗装する事を得意としております。

溶射法(ようしゃほう)

対象物 対象塗料 塗装膜厚 加工範囲
ローラー(耐摩耗)
鉄道部材(絶縁) など
ナイロン(ポリアミド)
ポリエチレン
500μm~5000μm サイズなどはご相談ください
粉体塗料供給装置と圧縮空気・プロパン・酸素が接続された溶射ガンから被塗物にガスフレームと空気ジェットと溶融粉体塗料を吹き付けます。
電気の絶縁対策用製品などの厚膜塗装が可能

溶射法はプロパンと酸素を燃焼させた炎の中やあるいは外周に粉体塗料を通過させ、溶融した粒子を被塗物に吹付ける方法です。
特長としては、流動浸漬塗装法、静電粉体塗装法の2つの塗装法に比べ、さらに厚膜に塗装ができます。
日鉄防食では、物流シーンなどで使用される様々なVローラーなど摩耗しやすい所に、溶射法によるナイロンの厚膜塗装を提供しています。
また、ナイロンなどの樹脂は電気を通しにくい(絶縁性が高い)性質があるため、鉄道用の部材を絶縁する目的で溶射法により厚膜塗装した製品が使われています。

日鉄防食で使用している粉体塗料

粉体塗装用の塗料には各々特長がありますので、お客様の目的、用途、被塗物の材質や形状、使用される環境などにより、最適な塗料をご提案させていただきます。
表に、各塗料の特長や一般的な用途を記載しました。
表の中の表記は目安としての一例ですので、ここに記載されている用途以外にもお使いいただける可能性はあります。
まずは日鉄防食・市場開拓グループまでご相談ください。

塗料 塗装方法 特長 用途
ナイロン(ポリアミド) 流動浸漬塗装、溶射法 耐摩耗性、耐油性、耐衝撃性、耐熱性、密着性 配管、ポンプ、バルブ、自動車部品、ローラー、食洗器カゴ、ショッピングカート、土木資材、鉄道部材
変性飽和ポリエステル 流動浸漬塗装 密着性、耐候性、耐食性、塗膜硬度、可とう性 土木・建設資材、鉄道部材、配管
変性EVA 流動浸漬塗装 密着性、溶融加工性 建築用構造物、フェンス、バルブ継手、給水配管
特殊ポリエチレン(NTAC-3G) 流動浸漬塗装 耐食性、耐候性、耐摩耗性、耐環境応力亀裂性、耐冷熱繰り返し性 道路資材(鋼製排水溝)、その他、適用製品探索中
ポリエステル 静電粉体塗装 耐薬品性、耐候性、耐食性 家電製品、建材、外柵、重電、建設機械、農機具、自動車部品、道路資材
エポキシ(FBE) 予熱静電塗装 密着性、耐熱性、電気絶縁性 ハウジング、ブスバー、鋼管継手、バルブ
ポリプロピレン、
エポキシポリエステル、
フッ素コーティング、その他
左記粉体塗料もしくはその他についてはご相談ください

粉体塗装技術要覧 改訂第4版(日本パウダーコーティング協同組合 監修)より一部抜粋

粉体塗装に関するお問い合せ・ご相談はお電話またはメールフォームまでお気軽にご連絡ください

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粉体塗装で実現する高機能製品

特殊ポリエチレン粉体塗料「NTAC-3G(エヌタック スリージー)」特許取得済

道路の脇にある鋼製排水溝はNTAC-3Gで塗装されています。

道路用資材の鋼製排水溝に採用されています。

耐薬品性
 
耐冷熱性
 
耐候性
 
耐食性

一般的な流動浸漬塗装用のポリエチレンは、ESCR性が悪いと言う短所がありました。
ESCRとは耐環境応力亀裂の事をいいます。
樹脂に力が加わっている状態で薬品や界面活性剤が触れた時、力が加わっていない状態に比べ、亀裂が入りやすくなります。
そこで、樹脂に力が加わった状態で薬品や界面活性剤に触れさせ、どの程度の時間で亀裂が入るかを見ることにより、耐薬品性の強度指標の1つとすることが出来ます。
NTAC-3Gはこの短所を克服するためにナノレベルで樹脂の構造を設計した結果、一般的な流動浸漬塗装用のポリエチレンより優れた性能を発揮します。
特に、耐食性、耐薬品性、耐冷熱繰り返し性、耐候性、耐摩耗性の機能が高くなり、過酷な設置環境での使用でも長寿命化できます。

NTAC-3Gの細かな粒子のパウダーが盛られています。

NTAC-3G 粉体塗料

NTAC-3Gで塗装した鋼製排水溝は灰色をしています。

NTAC-3Gで塗装した鋼製排水溝

NTAC-3Gを透過型電子顕微鏡で見ると灰色の低密度ポリエチレン(LLDPE)の海に黒色の熱可塑性エラストマー(TPE)が島を作っているように見えます。白色をした無水マレイン酸ポリエチレンがこれらを繋ぐようにして間にあります。

NTAC-3Gの透過型電子顕微鏡(TEM)写真

低密度ポリエチレンをベース樹脂とし、ゴム弾性のある熱可塑性エラストマー(TPE)を分散させ、さらに両者が強固に結合するように無水マレイン酸ポリエチレンを化学反応させた構造としました。
低密度ポリエチレンを海に例えると、分散している熱可塑性エラストマーが島の様に見える事から、海島(海相、島相)構造と呼ばれます。
熱可塑性エラストマーはゴム弾性があるのでひずみエネルギーを吸収し、低密度ポリエチレンのひずみエネルギーを緩和します。
また、無水マレイン酸ポリエチレンにより化学結合しているため、弾性や強度が増し薬品や界面活性剤液の浸透も抑制され耐性の強い塗装となります。

耐薬品性製品への適用性

環境応力亀裂試験(ASTM D1693)

環境応力亀裂性は、NTAC-3Gが1000未満、通常PEが1、L-LDPEが10以下、ナイロンが500です。

⇒耐環境応力亀裂性(ESCR)に優れる

クロスカット部からの塗膜剥離距離の測定方法

試験後、カッターナイフでクロスカット疵部(きずぶ)を剥離させる(8ヶ所)

横70mm×縦150mmの塗装鋼板をカッターナイフでX字に大きく疵をつけます。疵をつけると塗料が剥離します。この疵から塗料が剥離する距離を剥離距離とします。

寒暖差地域への適用性

冷熱繰り返し性試験(JIS K5600-7-4 参照)

-60℃(3時間)~常温(3時間)~80℃(18時間)
⇒10サイクル後のクロスカット部からの塗膜剥離距離を測定

ブラスト鋼板+NTAC-3Gの平均剥離距離は0mm、ブラスト鋼板+ナイロンの平均剥離距離は1.5mmです。

NTAC-3Gは剥離していない
⇒耐冷熱性に優れる

製品寿命の向上(耐候性)

耐候促進試験(JIS B7753)

紫外線によりどれだけ色に変化が出たか測定しました。変化は色差で表され、1000時間後の場合NTAC-3G、ナイロンともにわずかに異なるくらいですが、2000時間後ではナイロンは著しく異なる色になり、3000時間後ではきわめて著しく異なる色になります。対してNTAC-3Gは3000時間後でもわずかに異なる色のままです。

※NBS単位(旧アメリカ国立標準局)

NTAC-3Gはナイロンより紫外線による変色が起きにくい
⇒耐候性に優れる

製品寿命の向上(耐食性)

塩水噴霧試験(JIS K5600-7-1)

塩水噴霧試験を500時間行い、その後クロスカット疵部からの剥離距離を測定しました。溶融亜鉛メッキ+NTAC-3Gの剥離距離は0.9~1.7mm、溶融亜鉛メッキ+ナイロンでは1.4~2.9mmです。

NTAC-3Gはナイロンより剥離幅が小さい
⇒耐食性に優れる

塩害対応製品「ソルトバリアポール」

左の通常の道路標識は赤く錆ていますが、右のソルトバリアポールを使用した道路標識は白くきれいな状態です。

耐食性をより高めて、塩粒子に曝される過酷な環境下での長寿命化を実現しました。
建替え頻度を減少させ、当初の美観を長く保ちます。
海に近い沿岸部の道路の路側柱等が早期に腐食してしまいお困りだった場所に採用され、高い耐食効果が高評を受けています。
現在、主に路側柱向けに展開しておりますが、他の部材への適用をご検討される場合はお気軽にお問い合せください。

ソルトバリアポールは、鋼管の上に溶融亜鉛メッキ、その上に特殊表面処理をしてさらにポリエステルを60μm塗装する構造です。

海に近い沿岸部では、海風に含まれる塩分が構造物の表面に付着することで腐食が促進されます。
また、冬季に凍結防止剤(塩化カルシウム、塩化ナトリウム等)を散布する場所でも同様に塩分が付着し、腐食を促進させます。
そこで、塩分などの腐食因子に対するバリア性に優れた「特殊表面処理」を亜鉛メッキの上に施した後に粉体塗装をすることで従来品に比べて塩分などに対する防食性能を大幅に向上させました。

日鉄防食のソルトバリアポール塩害に強い 高耐食性ポールPDF

耐食性をより高めて、塩粒子に曝される過酷な環境下での長寿命化を実現!

建替え頻度を減少させ、当初の美観を長く保ちます。

※海岸や融雪・凍結防止剤が散布された路側帯など塩粒子に曝される厳しい腐食環境でも優れた耐食性を発揮します。

左側の従来塗装品でも1年後までは柱部や地際部の塗装は白いままですが、3年後には柱部で錆に覆われるようになります。5年後になると柱部だけでなく地際部でも腐食でボロボロになっています。右側のソルトバリアポールの場合は5年後でも柱部、地際部共に白くきれいなままです。この試験は東京都新島村で平成17年11月に行いました。

道路標識、カーブミラー支柱のほか、看板支柱、電線柱、信号柱、照明柱などの金属製支柱にも使用できます。

地際腐食対応製品「グラウンドバリアポール」

左の従来塗装品は地際部が局部腐食をしてオレンジ色が剥げています。右のグラウンドバリアポールは地際部まできれいなオレンジ色です。

地際(じぎわ)部の耐食性を高め、高寿命化を実現しました。
建替え頻度を減少させ、当初の美観を長く保ちます。
現在、路側柱向けに展開しておりますが、お客様のご要望に応じて様々な建築資材や道路用資材などへの適用検討を承っておりますのでお気軽にご相談ください。

グラウンドバリアポールは、鋼管の上に溶融亜鉛メッキ、その上に特殊表面処理をしてさらにポリエステルを60μm塗装する構造です。

地際部とは、ポールなどを設置する際の地中と地上部の境界付近のことを呼びます。
その部分は、塩分や土砂の堆積、雨水の滞留、ペット尿などにより腐食しやすい箇所となります。ポールや標識柱の設置後、もしも地際部で腐食が起これば倒壊する恐れがあり、非常に危険と言えます。
地際部に腐食因子に耐性のあるバリア性に優れた「特殊表面処理」を亜鉛メッキの上に施し、さらに粉体塗料を厚膜で塗装(100μm)することで、従来品に比べ耐食性を大幅に向上させた製品を提供しています。

日鉄防食のグラウンドバリアポール耐食性を高め高寿命化を実現した 
グラウンドバリアポール
PDF

耐食性をより高めて、塩粒子に曝される過酷な環境下での長寿命化を実現!

建替え頻度を減少させ、当初の美観を長く保ちます。

※地際部は土砂や塩分の堆積・水の滞留などが原因で著しい局部腐食が発生します。

※カーブミラー支柱のほか、地際腐食が懸念される金属製支柱に使用できます。

グラウンドバリアポールを使用したカーブミラー支柱は全体をポリエステルで60μmの厚さに塗装するだけでなく、地際部の地面の上下150mmはポリエステル塗膜を厚さ100μmに塗装しています。

カーブミラー支柱、道路標識のほか、看板支柱、電線柱、信号柱、照明柱などの金属製支柱にも使用できます。

再帰反射機能製品「ピカポール」

ピカポールの止まれの道路標識用支柱は、昼間は茶色ですが、夜間ライトが当たると支柱の特殊加工処理をした中央部分白く反射します。

耐久性と耐候性に実績のある静電粉体塗装で作られた道路用の標識柱(TPL-Zポール)の表面塗膜に特殊加工処理で高屈折率のガラスビーズを固定し、夜間や照明のない場所などでも、車両のヘッドライトでよく光る反射性に優れた道路用標識支柱として開発しました。
現在、路側柱向けに製品化し販売展開しておりますが、再帰反射の特性を利用した製品の設置や商品化をご検討されているお客様はお気軽にお問い合せください。

ピカポールは、鋼管の上に溶融亜鉛メッキ、その上にポリエステルを粉体塗装し、さらに反射層を置いて、その上に着色層が来る構造です。着色層はガラスビーズが見えていて、このガラスビーズは特殊加工処理でガラスビーズを固定しています。

ポリエステル塗膜の上に、特殊加工処理でガラスビーズを固定させています。
夜間など、郊外や山間部など照明の少ない箇所でも、車の前照灯の光がガラスビーズにより再帰反射(入射光線を光源の方向に反射すること)し、標識柱への視認性を向上させます。
ドライバーへ注意喚起し、安全対策に貢献しています。

日鉄防食の路側柱(TPLピカポール)夜間、照明が無くても光る。
ライトの反射で光る。
そしてよく見える路側柱。
PDF

夜間、照明がなくても光る。ライトの反射で光る。そして良く見える。

日鉄防食は、交通事故0を願い様々な道路用の標識をはじめ各種道路用資材を社会に提供してきましたが、近年、夜間・山間地など明かりの少ない道路に於ける交通安全対策の必要性も高まっています。
当社の安全・安心な光るピカポールは、耐久性と耐候性に実績のある標識柱(TPL-Zポール)の表面塗膜に特殊加工処理で高屈折率のガラスビーズを固定し、夜間、車両のヘッドライトでよく光る反射性に優れた道路用標識支柱として開発しました。

ここが安全・安心のポイント!

実績のある標識柱(TPL-Zポール)に特殊加工、塗料系で初!

ピカポールのポリエステル皮膜の上の特殊加工処理により、車のヘッドライトなどが再帰反射でドライバーに見える構造になっています。着色層は基本3色の他の色付けも可能です。

ピカポールは、大径から小径までサイズは自由自在。
ステンレスポール・アルミポールなどにも自由自在。

交通安全に寄与する安全の5大ポイント
  • 再帰反射率が高い ピカポールの反射塗膜は、再帰反射率の高いガラスビーズを特殊な方法で付着させたもので、当社の実証テストで高い反射性能を確認しています。
  • 旧JIS規格(Z9117:1984)1級に準拠した反射性能を満足 ピカポールの品質は、旧JIS規格(Z9117:1984)の1級に準拠した反射性能を満足しました。(性能テスト:観測角0.2°、入射角5°、122cd/lux/m2以上)
  • 視認性に優れる 雨の日や山間道路などでは夜間、ヘッドライトだけでは道路標識柱を確認しづらい場所でも、ピカポールは再帰反射し、離れた地点からでも視認性に優れています。
  • 耐久性が良い 厳しい設置環境に充分に応えるピカポールは、耐候性促進試験(デューサイクル)を実施し良好な性能を発揮しています。
  • 耐食性に優れている 使用鋼管の耐食性はもちろんのこと、その反射皮膜はポリエステル粉体塗膜との複合皮膜のため密着性が高く耐食性にも優れています。
環境にやさしい安心の5大ポイント
  • 暗闇でもピカ! ピカポールは、光を受けて反射しますので消費するためのエネルギーは必要としません、設置場所を選ばずに安心して使用できます。
  • 環境に合わせて色が選べる ピカポールは、ホワイト・オレンジ・ブラウンの3色が基本カラーですが、その他の色も自由に着色できますので、設置環境にあわせた御要望にお応えします。
  • 色が選べるから景観材として最適 自由にカラーを選べるピカポールは、道路用標識柱以外の目的にも利用できます。設置環境を意識したさまざまな用途の景観材として使用ができ、すでに多彩な目的で採用されています。
  • 安心にローコストで対応 シート貼り付け品(当社製品)に比べ効率的な加工処理方式を確立し、シンプルなプロセスの採用で高いコストパフォーマンスを発揮しローコストを実現しました。
  • 一貫製造で品質が均一 自社工場で完成品まで一貫製造をしますので、反射皮膜の密着性が高く剥離の心配もありません。継ぎ目の無い美しい外観の製品がピカポールです。
目的に合わせて使用した設置例

夜間、視認しづらい彩度の低い暗色系の支柱でも、ピカポールは高い反射性能を発揮しますので、安心して設置ができます。
意匠性を意識したブラウン色の採用でも設置状況を選ばず良好な視認性が得られます。

左からポール色がホワイトの標識柱、オレンジのカーブミラー柱、ブラウンの止まれ標識柱です。上の段の昼間は塗装色に見えて、下の段の夜間はピカポールで特殊加工処理をした部分が白く光って見えます。
夜間に於ける遠近別視認性テスト

道路標識用支柱では、彩度の高い色彩も使用されています。
テストでは、夜間確認しづらいブラウン色を採用し、ピカポール(右)と通常のポール(左)との比較をしました。
100m離れた遠距離からでも容易に確認できることを実証しました。

右にピカポール、左に通常のポールがあります。夕暮れ時は双方ともブラウンに見えます。日没後はカメラから10mでも左はほとんど見えません。ピカポールは日没後100m離れても光って見えます。

撮影データ:ストロボ 3200W/S 1灯 ●シャッター速度  1/90 ●絞り 8固定 ●フィルム ISO 100
撮影場所:群馬県邑楽郡大泉町

貼紙防止機能製品「ピカアンドクリーンポール」

左の従来塗装品はシールやステッカーなどが貼られています。右のピカアンドクリーンポールはステッカーなどなくきれいです。

道路の標識柱などに、不要なテープなどが貼りづらく、また貼った後でも剥がしやすくなる特殊コーティングを施して繁華街などでの貼り紙防止に効果をあげております。
現在、住宅街や繁華街の道路用標識柱向けに採用され製品化しておりますが、他の用途や部材への適用検討についてはお気軽にお問い合せください。

ピカアンドクリーンポールは、鋼管の上に溶融亜鉛メッキ、その上に粉体塗装し、さらに着色層があり、一番上に特殊コーティングをする構造です。着色層はガラスビーズが見えていて、このガラスビーズは特殊加工処理でガラスビーズを固定しています。

ステッカーなどが貼りにくい表面加工塗装がされています。
ビーズを固着して、ステッカーなどが貼付きにくいように表面に凹凸を設けたのち、貼紙が付着しづらい特殊コーティングを行っています。

日鉄防食のピカアンドクリーンポール駅前・コミュニティエリアなどの
標識柱の貼紙障害を解消
PDF

駅前・コミュニティエリアなどでの標識柱への貼紙障害を解消!

ステッカーなどが貼りにくい表面加工塗装。ビーズを固着して、ステッカーなどが貼付きにくいように表面に凹凸を設けたのち、貼紙が付着しづらい特殊コーティングを行っています。

※さらに反射層を設けることで、弱い光にもより強く反射する(光る)=再帰反射率の高いピカポール仕様になります。

当社の従来塗装(ポリエステル粉体塗装)の柱は設置後すぐに貼紙(ステッカー)を貼られ美観を損なっていたが、特殊コーティング柱は設置後6ヶ月の定点チェックにおいて貼紙(ステッカー)無し。美観良し!

左の従来塗装仕様はシールやステッカーなどが貼られています。右の貼紙防止塗装仕様は設置後6ヶ月でもステッカーなどなくきれいです。貼紙防止塗装仕様には特殊コーティングを使用し、ステッカーなどが容易に剥がれます。右下の表には各種テープの密着力が掲載されています。布製クラフトテープは貼紙防止塗装の場合密着強度が5g/cm、従来塗装では400g/cm。プチルゴム製の両面テープは貼紙防止塗装の場合密着強度が7g/cm、従来塗装では540g/cm。合成ゴム製の両面テープは貼紙防止塗装の場合密着強度が7g/cm、従来塗装では370g/cm。この状態でも防食性能は当社の従来塗装と同等のレベルです。

粉体塗装ソリューション

日鉄防食では、お客様のご要望に応じて最適な粉体塗装を提供しています。
粉体塗装は、多様な樹脂塗料と粉体塗装法の組合せで目的や用途に合わせた耐性を持った塗装加工した製品をご提供できます。
日鉄防食は大泉の粉体塗装専門工場で、長年の蓄積された経験と技術力を活かし、その製品化への実現のお手伝いやご相談を承ります。
お気軽にお電話またはお問い合せフォームにてご相談ください。

壁から静電スプレーガンが見えています。スプレーガンから列になった標識柱に順に塗料が噴射されています。

静電粉体塗装による標識柱の塗装

とても深い流動槽にパイプを沈めた瞬間です。パイプのボルト穴から塗料が少し吹き上がる様子が見えます。

流動浸漬塗装によるパイプの塗装

半世紀以上にわたる粉体塗装工場

日鉄防食の粉体塗装専門工場「大泉工場」について

3階建ての大泉工場事務所の入り口には日鉄防食の看板があります。

大泉工場事務所

日鉄防食の大泉工場は1961年から半世紀以上にわたり、一貫して粉体塗装に取り組んできました。
これまで培ってきた技術や経験から、お客様にご満足いただける塗装と製品をこれからもご提供します。
日本列島の中心に位置した群馬県から、日本全国にご対応いたします。

日本列島の中心にある群馬県にある大泉工場から日本全国に対応します。

■所在地
〒370-0523 群馬県邑楽郡大泉町大字吉田944
日鉄防食株式会社 大泉工場

■日本水道協会検査工場登録
第B-28号

■ISO9001

大泉工場のご案内 
1961年(昭和36年) 8月 流動浸漬法によるポリエチレン粉体塗装開始(電機メーカー向け冷蔵庫の網棚)
1970年(昭和45年)12月 静電粉体塗装開始(標識柱)
1982年(昭和57年) 1月 異形管等の粉体塗装(ナイロン)開始
1990年(平成 2年) 9月 自動流動浸漬ライン新設
1998年(平成10年) 9月 中尺及び長尺兼用ラインの新設
1999年(平成11年) 7月 溶射法による粉体塗装開始
2000年(平成12年) 4月 ISO9001取得
2010年(平成22年) 4月 流動浸漬塗装法によるNTAC-3G粉体塗装開始
2014年(平成26年) 5月 流動浸漬塗装法による変性飽和ポリエステル粉体塗装開始
2018年(平成30年) 9月 第2大型ブラスト設備稼働開始

ご注意とお願い

本ホームページに記載された技術情報は、製品の代表的な特性や性能を説明するものであり、「規格」の規定事項として明記したもの以外は、保証を意味するものではありません。

本ホームページに記載されている情報の誤った使用または不適切な使用等によって生じた損害につきましては責任を負いかねますので、ご了承ください。また、これらの情報は、今後予告なしに変更される場合がありますので、最新の情報については、担当部署にお問い合せください。本ホームページに記載された内容の無断転載や複写はご遠慮ください。

本ホームページに記載された製品または役務の名称は、当社および当社の関連会社の商標または登録商標、或いは、当社および当社の関連会社が使用を許諾された第三者の商標または登録商標です。

その他の製品または役務の名称は、それぞれ保有者の商標または登録商標です。

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